東京まゆみ会について
本会は、首都圏を中心に在住する福島県立安達高等学校の卒業生、同関係者で組織しています。
沿革
大正12年(1923年)4月 福島県立安達中学校 創立 103名入学
昭和3年(1928年)3月 卒業生は約90名、同窓生「まゆみ会」員の第一号
昭和23年(1948年) 東京まゆみ会発足 安斎 博 氏(昭和3年卒) 初代会長就任
(1989年(平成元年)6月16日(金)東京まゆみ会報創刊号より)
大正12年(1923年)4月創立された県立安達中学校は定員100名のところ、補欠を含めて103名入学したと記憶している。昭和3年(1928年)3月の卒業時には90名たらず、これが同窓生即ち「まゆみ会」員の第一号である。 その後幾多の世の変遷を経て、本年(1989年)は創立以来66年になる。 この間の卒業生も20,000人に達したと聞いている。また各地における卒業生による「まゆみ会」は11支部もできており、それぞれ活発な活動をしているとのことである。
「東京まゆみ会」は今や順調に運営されつつあるが、昭和23年発足以来すでに41年、その当時の正確な記録がないので、思い出すままに当時の様子をのべてみることにする。
わが母校は昭和37年以来毎年100名前後の卒業生を出したが、そのうち何人かが学業や就職のため上京したにちがいない。しかし、昭和初期にはわが国は経済恐慌に陥り、これに加えて、満州事変(昭6)、日支戦争(昭12)、大東亜戦争(昭16)等次々に起こり、学業についていた者も、学徒動員令で戦地あるいは軍事工場へかりたてられた。従い、上京して定住を求める事は困難で、卒業生同士が広く連絡しあって会を作ることはむつかしい時代であった。しかし、学校別や職場別には同窓生の小集団を作り、お互いに情報交換をするものはみられた。 昭和20年6月の東京大空襲を経て、8月に終戦となり、一応戦時態勢は終わりをつげた。 翌21年に入ると、同窓生のうちで地方に疎開していた者、軍事工場や戦地に行っていた者達が次々に帰ってきたが、東京は焼け野原で、戦前の様子とは全く変わっていたので困惑するものも少なくなかった。
幸か不幸か今泉正兄(三菱電機)、小生(北里研究所)は戦前戦後職場移動がなかったので、同窓の復員者等の連絡場所となった。これら復員者の無事帰還祝を企てたが、外食券が必要な時代だったので、仲々適当な場所がみつからなかった。でも今泉に依頼し三菱電機関係の丸ビル地階の「ほてい屋食堂」で、昭和23年に約20名の同窓生が集まって会合を開くことができた。別に「まゆみ会発会式」というかたくるしいことはぬきで、自然発生的に生まれたのである。この会の開催に当たっては、今泉正、安部正吉、菅野敏光の諸兄に負う所が多い。その後原則として年一回この会を開いている。
戦後間もなく昭23年学制改革が施工され、安達中学校が安達高等学校となり、二本松実科女学校が安達女子高等学校となり、昭和25年には両校の統合による男女共学の高等学校が誕生した。これに伴って、これらの前身校の卒業生は自動的にまゆみ会の会員になったわけである。同時に「東京まゆみ会」にも女性会員が増え、会の組織も整備されてきたので、昭和39年この会の会長を国分保兄(4年卒)にゆずることにした。
それ以後、高橋音美、伊藤修佐、高橋美実、菅野敏光、今泉正、志賀正治、遠藤三郎、斉藤矯一、高野正一、安斉博等の会長が歴任している。幹事役員と共に「まゆみ会」のため努力し、今日の順調な発展をみていることに対して感謝の意を示したい。また長い間煩雑な「まゆみ会」の事務を担当された続橋寿夫兄、栗原絹子さんおよび15年の長きにわたり「東京まゆみ会」の総会場の斡旋の労をとってくれた遠藤三郎兄に対しても感謝している。今後この会の益々の発展のために役員はもちろん全会員の援助を期待して止まない。
東京まゆみ会歴代会長履歴
代数 就任年 氏名 卒業年
初代 昭和23年(1948年) 安斎 博 (昭和3年卒)
2代 昭和39年(1964年) 国分 保 (昭和4年卒)
3代 高橋 音美 (昭和5年卒)
4代 伊藤 修左 (昭和6年卒)
5代 高橋 義実 (昭和7年卒)
6代 菅野 敏光 (昭和6年卒)
7代 今泉 正 (昭和5年卒)
8代 志賀 正治 (昭和5年卒)
9代 遠藤 三郎 (昭和7年卒)
10代 斎藤 矯一 (昭和10年卒)
11代 高野 正一 (昭和12年卒)
12代 昭和63年(1988年) 安斎 博 (昭和3年卒) 会報第1号創刊
13代 平成6年(1994年) 高橋 碞 (昭和19年卒)
14代 平成14年(2002年) 安齋 隆 (昭和34年卒)
15代 平成27年(2015年) 安藤 勇夫 (昭和34年卒)
16代 令和元年(2019年) 高橋 智章 (昭和41年卒) 2019年~2022年 新型コロナ感染症のため総会・懇親会中止続く
17代 令和5年(2023年) 佐藤 富美夫(昭和45年卒)
※3代~11代会長の就任年は確認が取れていないため空白としております。お分かりの方がいらっしゃいましたら、お手数ですが事務局まで連絡いただければ幸いです。